当院は JR 福山駅北口から新幹線高架に沿って東に徒歩5分の場所にございます。
角膜(黒目の部分)の中央が薄くなり、円錐状に突出する疾患です。通常、思春期(15歳頃)に発症し、20歳代までは進行しやすいと言われています。両眼に生じることが多いですが、片方だけの場合や、左右差がある場合もあります。
ごく初期には、まぶしさや光に過敏になるなど、見え方に軽い変化が起こるだけですが、進行して突出がつよくなると乱視が強くなり、視力低下が生じます。突出部分の角膜に濁りが生じて急激に視力が低下することもあります。
明確な原因はいまだ不明ですが、アトピー性疾患や、眼をこする癖のある人に多い傾向にあります。このことから角膜への機械的な刺激が発症や進行に影響すると考えられています。
軽症の円錐角膜では眼鏡による視力矯正が可能です。進行して眼鏡で矯正できなくなると、ハードコンタクトレンズによる矯正が適応となります。変形した角膜とコンタクトレンズの間に涙がたまることによって、生じた乱視を軽減・矯正することができます。コンタクトレンズの装用が困難な程に突出が進行した場合は角膜を入れ替える全層角膜移植の手術を検討します。手術を施行した場合、拒絶反応、感染症の予防のため、長期的な治療および経過観察が必要になります。ICRS(角膜内リング)といって角膜内にリングを挿入する手術が最近おこなわれるようになりました。
ICRS
ICRS をご希望の患者様には対応可能な医療機関を紹介させて頂きます。
その他にも治療方法はありますが、詳しくは医師にご相談ください。
結膜(白目)から角膜(黒目)に向かって膜が伸びる病気で、充血の原因となります。原因不明ですが、紫外線やゴミ、目のケガが原因となることがあります。小さい翼状片は手術をせず、経過を観ますが、翼状片が角膜中央(黒目)にかかるように大きくなる場合は、手術しないと視力が低下したままになります(回復はしません)。角膜中央にかかってから手術をしても、角膜に傷が残り視力低下の原因となるので角膜中央にかかる前に手術が必要です。
自覚症状がない初期段階では経過観察、あるいは点眼薬で様子を見ます。異物感が強い場合、視力が落ちてきた場合には手術となります。手術しても再発することがありますが、出来るだけ再発を抑える為・術後の瘢痕化を防ぐ為に3つの方法があります。当院では主にBを行っております。
A.有茎弁移植
翼状片を切除した欠損部分に隣接の結膜一部を残して切り取り切除した部分に移動させて覆い縫合固定します。原則として抜糸の必要はありません。
B.遊離弁移植
翼状片を切除した欠損部分に上方から結膜を取って縫い付ける方法
C.MMC(マイトマイシンC)薬剤法
翼状片切除部結膜根部にMMCを浸したものを数分間のせ、洗浄します。
手術時間は約30分です。当院では日帰りの手術を施行しております。
術後しばらくは異物感、充血がありますが、3ヶ月程経てば、
翼状片を切除した部分は白くきれいになります。しかし、完全には元に戻りません。
翼状片の大きさ、年齢などから手術の適応および必要性について、医師とよくご相談下さい。
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